燕の巣(読み)ツバメノス

デジタル大辞泉 「燕の巣」の意味・読み・例文・類語

つばめのす【燕の巣】[地名]

Lastivchyne hnizdoЛастівчине гніздо》ウクライナ南部の都市ヤルタ近郊、アイトドール岬にあるネオゴシック様式の城。1912年にドイツ人富豪により建造黒海に臨む断崖の上に築かれ、クリミア半島有数の観光名所として知られる。

つばめ‐の‐す【×燕の巣】

燕窩えんか

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改訂新版 世界大百科事典 「燕の巣」の意味・わかりやすい解説

燕の巣 (つばめのす)

中国料理に用いられる材料の一種で,中国では燕窩燕巣などと書きあらわされる。インドインドネシアマレー半島などの海に近い,外敵の近寄り難いような高い岩場につくられるアナツバメの巣を乾燥させたもので,湯にもどしてスープに用いる。巣は,ツバメの粘性の高いのり状の唾液でかためたものとされている。量が少なく採取が困難なため高価で珍味とされ,清代以降,焼烤席(子豚の丸焼き)に次ぐ高級料理といわれている。食物成分としては,水分13.4%,タンパク質49.9%,脂肪0,糖質30.6%,灰分6.2%という変わった組成で,動物性食品とも植物性食品ともいい難い。文献のうえでは,元代の《飲食須知》に初見し,清代の《広東新語》に詳しく説明があり,元末から明初には南方から入ったものと考えられる。
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百科事典マイペディア 「燕の巣」の意味・わかりやすい解説

燕の巣【つばめのす】

燕巣(えんそう)

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