どさ回(読み)どさまわり

精選版 日本国語大辞典 「どさ回」の意味・読み・例文・類語

どさ‐まわり ‥まはり【どさ回】

〘名〙
① (「どさ」は、いなか・地方の意) 劇団などが地方を興行してまわること。地方巡業。また、もっぱら地方巡業をしている劇団など。転じて、中央から地方への転勤などもいう。
末枯(1917)〈久保田万太郎〉「二三日前までは吉川なにがしと名告るドサ廻りの浪花節がかかってをりました」
※日本の土(1955)〈読売新聞社会部〉〝白い手の地主〟の悲哀官房長になった谷垣専一氏は熊本県へというふうに、役人がいやがるドサ回りをおおせつけられたものだった」
盛り場などを歩き回る遊び人。よたもの。地(じ)回り。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android