どやす(読み)ドヤス

デジタル大辞泉 「どやす」の意味・読み・例文・類語

どや・す

[動サ五(四)]
なぐる。ぶつ。
「力いっぱいに弟の背中を―・した」〈藤村・春〉
どなりつける。しかりつける。「コーチ選手を―・す」
[類語]怒鳴る叫ぶ喚く張り上げる騒ぐはしゃぐぞめ喚き散らす喚き立てるがなるがなり立てるざわめくざわつくさざめく怒鳴り立てる怒鳴り付ける怒鳴り散らす怒鳴り込む・声を荒立てる・雷が落ちる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「どやす」の意味・読み・例文・類語

どや・す

〘他サ五(四)〙
① 殴る。たたく。強打する。どんと突き飛ばす。
俳諧・阿蘭陀丸二番船(1680)秋「どやされて馬追虫も音をぞ鳴 博奕の負もわれからの露〈重吉〉」
② どなりつける。
※自由学校(1950)〈獅子文六彼女がそう叫ぶには「毒づいても、ドヤしても、さらに応答なしとすれば」
③ だまして自分の自由にする。ものにする。たらす。
浄瑠璃役行者大峯桜(1751)二「山際の馬鹿奴(ばかめ)をどやし、資本(もとで)拵へ勝負せうわい」

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