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のれん分け(暖簾分け) のれんわけ

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世界大百科事典 第2版の解説

のれんわけ【のれん分け(暖簾分け)】

商家などで奉公人に別家を許すこと。17世紀以降,商人や職人の家屋の軒先に屋号,商品,商標などをデザイン化した暖簾を出すのが一般的になった。商人や職人が暖簾を重視するようになったのは,家業という特定の営業権や技術をもつ経営が成立していったことによる。家業として認められた営業を持続するために,主人と奉公人たちは擬制的家族関係の意識をもって経営を維持するようになり,また拡大するさいは暖簾分けという営業権の分与がなされていった。

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世界大百科事典内ののれん分け(暖簾分け)の言及

【退職金】より

…雇用労働制が生まれる前から,日本では,隠居する武士に退隠金,永年勤続ののちに独立する商家使用人に〈のれん分け〉というように,長期間の在職に対する有形無形の給付を行う慣行があった。明治以降は熟練労働者の長期確保のために,在職年数に応じて在職年数が2倍だと退職金は4~5倍になるような退職金が払われるようになり,昭和初期の不況・減員期には失業保険制度がなかったこともあって,解雇を円滑に行うための解雇手当(会社都合退職金)を制度化した。…

【暖簾】より

…《守貞漫稿》には〈上の短き物を暖簾〉といい,〈下の長きを京坂にては長暖簾,江戸にては日除〉といったとある。暖簾はやがて商店の象徴となり,〈のれんが古い〉といえば,老舗(しにせ)を表すこととなり,〈のれんにきずがつく〉といえば,店の信用が損なわれることをいい,また〈暖簾分け〉は長年勤めた奉公人に対して主家の屋号,営業権を一部譲渡することをいうなど,営業権,顧客の店に対する信用を表す言葉となった。暖簾分け【宮本 又郎】
[経済的価値としての〈のれん〉]
 法律および会計上,のれんとは営業に固有な事実関係,すなわち営業上の秘訣,販路,得意先,創業の年代,名声,地理的関係などをさす。…

【奉公人】より

… 18世紀に入り,豪商たちの経営は家憲や家訓をつぎつぎに制定し,奉公人制度を確立していった。すなわち主人を頂点とし,忠誠を誓う奉公人の存在を前提とし,昇進,給与,暖簾分けの制度が定められていったのである。店へ勤めるときは奉公人請状(うけじよう)を出し,身元保証と年季奉公であることなどが記されている。…

【屋号】より

…屋号は,酒屋,米屋など取扱品目によるもの,大黒屋,えびす屋など福神の名を冠するもの,伊勢屋,近江屋,越後屋など出身地にちなむものなど多様であった。暖簾分けによって別家となった商家は,営業上の信用を象徴する主家の屋号を名のることが恩恵的に許された。商号【鶴岡 実枝子】
[歌舞伎の屋号]
 江戸時代の歌舞伎役者は,一般庶民より身分が低いとされ,名字が公式には許されていなかったため,屋号で呼ばれた。…

※「のれん分け(暖簾分け)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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