ばむ(読み)バム

デジタル大辞泉 「ばむ」の意味・読み・例文・類語

ば・む

[接尾]動詞五(四)段型活用》
名詞に付いて動詞をつくり、…のようすが現れる、…のようすを帯びる、などの意を表す。「気色けしき―・む」「黄―・む」
古くは、名詞のほかに、動詞の連用形形容詞語幹の下にも付いて動詞を作り、そのような性質少し帯びる、そのような状態に近づいてくる、という意を表す。
「鼻の先は赤みて、穴のめぐりいたく濡れ―・みたるは」〈今昔・二六・一七〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ばむ」の意味・読み・例文・類語

ば・む

〘接尾〙 (四段型活用) 物の性質や状態を表わすような名詞、またはこれに準ずる動詞連用形や形容詞語幹などに付き、これを動詞化する。そのような性質をすこしそなえてくる、また、そのような状態に近づいてくるの意を添える。「なさけばむ」「汗ばむ」「けしきばむ」「老いばむ」「おかしばむ」「よしばむ」「赤ばむ」「黄ばむ」など。

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