ひん抱(読み)ひんだかえる

精選版 日本国語大辞典 「ひん抱」の意味・読み・例文・類語

ひん‐だか・える ‥だかへる【ひん抱】

〘他ハ下一〙 ひんだか・ふ 〘他ハ下二〙 (「ひん」は接頭語) =ひんだく(━抱)
浮世草子・けいせい伝受紙子(1710)二「飛(とび)かかって村右衛門をうしろさまにひんだかへ、すこしもはたらかせず刀もぎ取おしすくめ」

ひん‐だ・く【ひん抱】

〘他カ四〙 (「ひん」は接頭語) 急いであらっぽく抱く。抱きかかえる。強く抱く。ひんだかえる。
※浮世草子・けいせい伝受紙子(1710)五「鎌田是に候と、後さまにひんだいて炭俵におし付て、頓而(やがて)首をぞかきにける」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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