びろつく

精選版 日本国語大辞典 「びろつく」の意味・読み・例文・類語

びろ‐つ・く

〘自カ四〙 (「つく」は接尾語。「ひろつく」とも)
① びろびろ動く。ひらひらとする。→びろびろ
※古文真宝桂林抄(1485頃)乾「如此者は出てひろつくぞ」
② でれでれする。でれでれとして異性にまつわりつく。びれつく。
洒落本・浪花色八卦(1757)桐薹卦「ほれて居てもまあびろつかず」
③ ある物事を気にしたり、執着したりする。
歌舞伎阿国御前化粧鏡(1809)序幕「ハテ、よく銭にびろつく男ではあるぞ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「びろつく」の意味・読み・例文・類語

びろ‐つ・く

[動カ四]
ぶらぶら動く。
「いや、腕が―・く」〈虎明狂・昆布売
異性にでれでれする。
「岩永は女に―・かねえから」〈滑・浮世風呂・二〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android