ぺちゃぺちゃ

精選版 日本国語大辞典 「ぺちゃぺちゃ」の意味・読み・例文・類語

ぺちゃ‐ぺちゃ

[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① にぎやかにしゃべり続けるさまを表わす語。
② 舌や手のひらなどで立てる音を表わす語。
石川五右衛門の生立(1920)〈上司小剣〉一四「隅の屏風のところからぺちゃぺちゃと手を叩くと」
③ 水がゆれて物に当たって立てる音を表わす語。
業苦(1928)〈嘉村礒多〉「満潮にふくれた河水がぺちゃぺちゃと石垣を舐める川縁から」
④ ぬかるみを歩く音を表わす語。
防雪林(1928)〈小林多喜二〉一「表の泥濘草鞋をはいてペチャペチャと通る足音が聞えた」
[2] 〘形動〙 押しつぶされたり、しなびたりして平らになるさま。
手袋のかたっぽ(1943)〈永井龍男〉「詰襟の服を着て、黒のぺちゃぺちゃのソフトを被って」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「ぺちゃぺちゃ」の意味・読み・例文・類語

ぺちゃ‐ぺちゃ

[副](スル)
ぺちゃくちゃ」に同じ。「ぺちゃぺちゃ(と)おしゃべりを楽しむ」
物を食べるとき、しきりに舌が立てる音を表す語。「ぺちゃぺちゃさせて食べる」
手のひらでしきりに打つ音を表す語。「平手でほおをぺちゃぺちゃ(と)張る」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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