ぺらぺら(読み)ペラペラ

デジタル大辞泉 「ぺらぺら」の意味・読み・例文・類語

ぺら‐ぺら

[副](スル)
軽々しくよくしゃべるさま。「人の秘密をぺらぺら(と)話してしまう」
外国語をよどみなく自由に話すさま。「英語ぺらぺら(と)答える」
続けざまに紙をめくるさま。「ぺらぺら(と)ページをくる」
紙や布が薄くて弱いさま。「こんなぺらぺらした紙では困る」
[形動]
2に同じ。「彼は英語のほかスペイン語ぺらぺらだ」
4に同じ。「安っぽいぺらぺら生地
アクセントラペラ、はペラペラ
[類語](1口賢い口上手口達者口巧者口八丁口八丁手八丁話し上手口器用口調法口利口口がうまい流暢快弁達弁雄弁能弁立て板に水舌を振るう言い募る言いまくるまくし立てる言い尽くす言い立てる述べ立てる口がほぐれる舌が回る口角泡を飛ばす舌端火を吐く激語滔滔とうとう喋喋べらべら弁が立つ/(4ぺしゃんこぺちゃんこぐしゃっとぐしゃりぐちゃりぐちゃぐちゃぐしゃぐしゃ薄っぺら平たい平べったいぺったんこぺたんこ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ぺらぺら」の意味・読み・例文・類語

ぺら‐ぺら

[1] 〘副〙 (「と」や「する」を伴う場合が多い)
① 軽薄な調子でよくしゃべるさまを表わす語。
滑稽本浮世床(1813‐23)二「口の止所がねへ、ぺらぺらぺらぺらと油紙へ何とかやらだ」
ヰタ・セクスアリス(1909)〈森鴎外〉「話家はぺらぺらしゃべる」
② 特に、外国語などを流暢(りゅうちょう)に話すさまを表わす語。
※風流線(1903‐04)〈泉鏡花〉三九「ペラペラと唐人言葉で親達に口答へなんかする」
③ 紙や布などの薄くて弱いさまを表わす語。
たけくらべ(1895‐96)〈樋口一葉〉一六「彼んな袖のぺらぺらした、恐ろしい長い物を捲り上げるのだからね」
④ 薄いものが小刻みに揺れたり、翻ったりするさまを表わす語。
※風流線(1903‐04)〈泉鏡花〉九「何を読むともなくペラペラと引返して」
[2] 〘形動〙
① (一)②に同じ。
※善財(1949)〈石川淳〉三「おれの英語はめきめき物をいひ出して来た。〈略〉じつにぺらぺらなんだ」
② (一)③に同じ。
※哀しき父(1912)〈葛西善蔵〉四「ペラペラな黒紋附を着た若い男」
[3] 〘名〙 外国語をさしていう。
※内地雑居未来之夢(1886)〈坪内逍遙〉八「世間洋学者も多い時節、少々ペラペラを口ずさめばとて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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