ほっとり(読み)ホットリ

デジタル大辞泉 「ほっとり」の意味・読み・例文・類語

ほっとり

[副]
きっぱり。すっかり。
「是で―根性直せ」〈浄・千本桜
飽きて嫌になるさま。ほとほと。
絵馬も―見飽いてしまひ」〈浄・彦山権現

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ほっとり」の意味・読み・例文・類語

ほっとり

〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 完全にその状態になるさまを表わす語。すっかり。きっぱり。ふっつり。
※俳諧・大坂独吟集(1675)下「もと江戸とはちがふ分別 穴蔵の沙汰もほっとり納りて〈由平〉」
② 同じ状態が続くなどして、疲れたり退屈したりするさまを表わす語。ほっと。
※俳諧・一幅半(1700)上「ほっとりとけふの曇や藤の花〈信昌〉」
③ 酒に酔うなどして、暖かく、ゆったりとした気分になるさまを表わす語。
※歌舞伎・名歌徳三舛玉垣(1801)五立「局達と奥へ行って、マアほっとりと暖め酒」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android