ほてくろしい(読み)ホテクロシイ

デジタル大辞泉 「ほてくろしい」の意味・読み・例文・類語

ほて‐くろし・い

[形][文]ほてくろ・し[シク]近世語
みっともない。腹黒い。
「―・い事さらしたな」〈滑・膝栗毛・六〉
しつっこくいやらしい。
「ああ。―・し。放さんせ」〈浄・薩摩歌

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精選版 日本国語大辞典 「ほてくろしい」の意味・読み・例文・類語

ほて‐くろし・い

〘形口〙 ほてくろし 〘形シク〙 (「ほて」は、ほてり(熱)の意という) 恥ずかしさなどのために身のほてる思いである。特に、色情的でしつこくいやらしい。ほてくるしい。〔続無名抄(1680)〕
浄瑠璃・薩摩歌(1711頃)鑓じるし「懐へ手を差し入て抱きつけば ああほてくろし放さんせ」

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