まざまざしい(読み)マザマザシイ

デジタル大辞泉 「まざまざしい」の意味・読み・例文・類語

まざまざ‐し・い

[形][文]まざまざ・し[シク]《「まさまさしい」とも》
いかにも真実らしい。しらじらしい。
風俗の謬写とは…当時代にはあらざりける風習なんどを―・く物語脚色しくみに加うることなり」〈逍遥小説神髄
ありありと目に見えるようである。
「―・い夢を見ました」〈浄・薩摩歌

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「まざまざしい」の意味・読み・例文・類語

まざまざ‐し・い

〘形口〙 まざまざし 〘形シク
① 目の前に見るようである。ありありとしている。明瞭である。
浮世草子・新御伽婢子(1683)五「まざまざしき夢見しといふ」
② まことしやかである。いかにも本当らしい。また、しらじらしい。ぬけぬけとしている。
※浮世草子・好色二代男(1684)七「まことまざまざしき㒵(かほ)して」
まざまざし‐さ
〘名〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android