ままに

大辞林 第三版の解説

ままに

( 連語 )
〔名詞「まま」に格助詞「に」の付いたもの〕
用言の連体形に付いて、接続助詞のように用いられる。上の句によって示される動作や状態にしたがって、次の行動がなされることを表す。
…するとおりに。…であるにまかせて。 「ただ宣はせむ-と聞ゆ/源氏 澪標」 「わが思ふ-そらにいかでか覚え語らむ/更級」
…するにつれて。…にしたがって。 「暗うなる-雨いとあやにくに頭さし出づべくもあらず/落窪 1」 「かくて日の経る-、旅の空を思ひやるだにいとあはれなるに、人の心もいと頼もしげには見えずなむありける/蜻蛉
…であるために。…なので。 「恋しうおぼしいでらるる-、常陸の宮にはしばしば聞え給へど/源氏 末摘花」 「いみじく心もとなく、ゆかしく覚ゆる-、この源氏の物語、一の巻よりして皆見せ給へと心のうちに祈る/更級」
…するとすぐに。…するやいなや。 「いつも和殿原は重忠がやうなる者にこそ助けられんずれといふ-、大串をひさげて岸の上へぞ投げ上げたる/平家 9」 「音に聞きし猫また、あやまたず足もとへふと寄り来て、やがてかきつく-、頸くびのほどを食はんとす/徒然 89」 〔 (1) 格助詞「の」に付いて副詞句を構成することもある。意味はまたはに同じ。「霜枯れわたる野原の-、馬・車の行き通ふ音しげくひびきたり/源氏 若菜上」「心の-茂れる秋の野らは置きあまる露にうづもれて/徒然 44」 (2) 現代語でも用いられることがある。意味はに同じ。「女まで引張られる-彼れの膝に倚りかかつて、彼れの頰ずりを無邪気に受けた/カインの末裔 武郎」〕

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

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