みずがめ(水瓶)座(読み)みずがめざ

改訂新版 世界大百科事典 「みずがめ(水瓶)座」の意味・わかりやすい解説

みずがめ(水瓶)座 (みずがめざ)
Aquarius

略号はAqr。黄道十二星座の一つで,秋の夜空に見える。星座はギリシア神話で主神ゼウスに愛されたトロイアの王子,美少年ガニュメデスの姿で,酒宴にはべり水瓶を肩に描かれる。古代バビロニアでは,太陽がこの星座に入る季節は雨季をむかえるので,水に関係のある星座がつくられたという。星座で目につくのは北辺にある4個の4等星(γ,ζ,η,π)でζ星を中心に3本の矢形を描くが,広い天域を占める割合には輝星が少ないので,星座の形はとらえにくい。この星座にある土星状星雲(NGC7009),らせん状星雲(NGC7293)は珍しい形状の惑星状星雲として有名である。概略位置は赤経22h20m,赤緯-13°。午後8時の南中は10月下旬である。
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百科事典マイペディア 「みずがめ(水瓶)座」の意味・わかりやすい解説

みずがめ(水瓶)座【みずがめざ】

10月中旬の夕方,南の中天に見える星座。明るい恒星はほとんどない。十二宮の第11宮。

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