やみ取引(読み)やみとりひき

世界大百科事典(旧版)内のやみ取引の言及

【配給制度】より

…日中戦争の泥沼化にともない,日常生活物資が不足してきたためにとられた制度。第1次大戦中のドイツで行われた例がある。戦争遂行のために軍需品を中心とする生産力拡充を強行した結果,日常生活必需品が極度に不足してきた。政府は輸出入品等臨時措置法や国家総動員法によって経済統制にふみ込んでいたが,さらに消費部門での統制を行うため,1938年3月には〈綿糸配給統制規則〉(最初の切符制),6月には〈綿製品の製造制限に関する件〉を出し,綿製品の製造・販売を規制した。…

【やみ市(闇市)】より

…第2次大戦後も存続していた戦時経済統制を無視して,生活必需品を売ったり,簡単な飲食をさせた露店の集団。戦争中に統制違反の売買をすることをやみ取引といった。それが公然と行われたのでやみ市の名称が生じたのである。…

※「やみ取引」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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