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わび(侘) わび

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世界大百科事典 第2版の解説

わび【わび(侘)】

動詞〈わぶ〉の名詞形。なんらかの不運にあって零落するとか,失望落胆するとか,あるいはその結果心細くはかなく思っているとかいう意味である。ところが,中世の隠者たちの草庵生活では,それが世俗の名誉や利害を重んじる価値観・秩序観から自由であることを明示するあかしとして高く積極的に評価されるようになり,さらに武野紹鷗(じようおう),千利休らの〈侘数寄(わびずき)〉の茶の根本精神として深化洗練されていった。後の千宗旦著《禅茶録》には〈其不自由なるも,不自由なりとおもふ念を不生(しようぜず),不足(たらざる)も不足の念を起さず,不調(ととのわざる)も不調の念を抱かぬを侘なりと心得べきなり〉と簡潔に示されている。

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世界大百科事典内のわび(侘)の言及

【茶道】より

…これらの要素が総合的に表現されるのは茶会という一種の宴会,すなわち寄合の場で,その意味では茶道は最も洗練された宴会の一様式ということもできよう。茶道の様式は16世紀に〈わび(侘)茶〉として千利休により完成された。 従来,茶道を日本的な総合芸術ととらえたり,あるいは禅の思想に立脚する儀礼と考えるなど,さまざまな見方があったが,西欧的な芸術の概念では茶道を十分に把握することはむずかしい。…

※「わび(侘)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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