アウエルバハ(Erich Auerbach)(読み)あうえるばは(英語表記)Erich Auerbach

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

アウエルバハ(Erich Auerbach)
あうえるばは
Erich Auerbach
(1892―1957)

ドイツのロマンス語系文化の研究家。『世俗界の詩人ダンテ』(1929)で学界に認められ、『ミメーシス』(1946)では、古代から現代に至る西欧文学にみえる現実描写の様式性格を分析し、西欧文化の多様な現実解釈の実態と歴史を詳述し、この分野第一人者となる。ナチス時代に追われ、イスタンブールの大学で教授、のちにアメリカの諸大学で教授を務め、エール大学在職中に没した。

深田 甫]

『篠田一士・川村二郎訳『ミメーシス』(1967・筑摩書房)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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