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アカパンカビ(赤麺麭黴) アカパンカビNeurospora; red bread mold

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アカパンカビ(赤麺麭黴)
アカパンカビ
Neurospora; red bread mold

子嚢菌類タマカビ目ソルダリア科に属するカビ。夏秋の頃,焼いたトウモロコシの芯などを地上に放置するとよく発生する。この胞子は熱に強く,パン製造の際に混入すると,焼上がったパンを一斉におかすことがある。菌糸が好条件下におかれると無数の節を生じ,そこで切れてじゅず状に連絡する分生子となる。その分生子塊は橙色で軽く,空気中に飛散しやすい。またこの菌には被子器という子実体を生じる。被子器は径 1mm以内で黒色,洋なし形の小体であるが,その中に多数の棍棒形の子嚢を生じ,熟すると各子嚢に8個ずつの子嚢胞子を生じるので,遺伝の研究に都合がよい。 G.ビードルと E.テイタムによってX線照射による人工突然変異株がつくられ,その研究により酵素の有無と遺伝子との関係がわかり,遺伝学に画期的な進展をもたらしたことは有名である。

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