ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アグリッピナ(大)」の意味・わかりやすい解説
アグリッピナ(大)
アグリッピナ[だい]
Agrippina, Major
[没]後33.10.18. パンダテリア島
ローマ皇帝アウグスツスの孫娘。 M.アグリッパとユリア (大) との娘。5年頃ゲルマニクス・カエサルと結婚し,14~16年ライン地方に,18年東方にいったが,翌 19年ゲルマニクスはアンチオキアで急死した。 19~29年ローマに住んだが,チベリウス帝に夫謀殺の嫌疑をかけて対立し,29年逮捕されてパンダテリア島に流され,そこで餓死した。彼女が生んだ息子に次代の皇帝ガイウス・カエサル (カリグラ) ,娘にネロ帝の母アグリッピナ (小)がいる。
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