アステラス製薬(株)(読み)あすてらすせいやく

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アステラス製薬(株)
あすてらすせいやく

医療用医薬品の大手メーカー。2005年(平成17)山之内製薬(1923創業)と藤沢薬品工業(1894創業)が合併して誕生した。資本金1030億円(2008)、売上高9726億円(2008。連結ベース)。
 山之内製薬は1923年(大正12)大阪に山之内薬品商会として創業。1925年に神経痛・リウマチ治療剤「カンポリジン」を発売し、医薬品メーカーとしての基礎を築く。1940年(昭和15)山之内製薬と社名変更。第二次世界大戦後の復興期には海外から積極的に技術を導入、1964年(昭和39)中央研究所を開設、そこでの研究開発をもとに自社開発医薬品を続々と発売した。1986年に山之内アイルランド(現アステラスアイルランド)を設立。日本の製薬企業としてヨーロッパ初の原薬生産工場をアイルランドに建設、1988年より稼動している。1990年代にはヨーロッパ、アメリカ、アジアの3極で、研究開発から製造・販売にわたる体制づくりを進めた。藤沢薬品工業は1894年(明治27)大阪に藤澤商店として創業。1943年藤沢薬品工業と社名変更した。1962年には台湾藤沢薬品を設立、その後海外拠点をアジア、北米、ヨーロッパに広げ、新薬を次々に開発した。1971年に発売した抗生物質「セファメジン」、1993年(平成5)に発売した免疫抑制剤「プログラフ」は世界的に高い評価を得た。2004年10月合併に先がけ両社の一般用医薬品事業を統合し、ゼファーマを設立。同社はアステラス製薬の子会社となったが、2006年に第一三共へ売却され、翌2007年に第一三共のグループ会社、第一三共ヘルスケアに吸収合併された。[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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