アセトン血性嘔吐症(読み)アセトンけっせいおうとしょう

百科事典マイペディア 「アセトン血性嘔吐症」の意味・わかりやすい解説

アセトン血性嘔吐症【アセトンけっせいおうとしょう】

周期性嘔吐症

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のアセトン血性嘔吐症の言及

【自家中毒】より

…〈2~10歳くらいの小児にみられ,多くは起床時,ときに日中,急に元気がなくなり,ぐったりとし,嘔吐をはじめ,血液中ケトン体の上昇,アセトン尿をともなう疾患〉と説明され,同一小児にくり返して起こりやすい。この状態は,医学的にはアセトン血性嘔吐症acetonemic vomitingあるいは周期性嘔吐症cyclic vomitingと呼ばれているもので,〈自家中毒〉という言葉がまったく無関係な食中毒を連想させる響きをもつことから,現在では,この状態を表現するには,自家中毒という病名よりも上記の診断名を用いるのが適切であると考えられている。このような症状は脳炎,髄膜炎,尿毒症,肝炎,急性虫垂炎,腹膜炎,腸重積症,脳腫瘍,糖尿病性昏睡でもみられるので,これらを確実に鑑別することがたいせつで,原因の明らかでない場合のみ,本症(アセトン血性嘔吐症)と診断をつける。…

※「アセトン血性嘔吐症」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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