アソール フガード(英語表記)Athol Fugard

現代外国人名録2016 「アソール フガード」の解説

アソール フガード
Athol Fugard

職業・肩書
劇作家,俳優,演出家

国籍
南アフリカ

生年月日
1932年6月11日

出生地
ケープ州ミデルバーグ(東ケープ州)

本名
Fugard,Athol Harold Lanigan

学歴
ポート・エリザベス工科大学,ケープタウン大学卒

受賞
トニー賞特別功労賞〔2011年〕,世界文化賞(演劇・映像部門,第26回)〔2014年〕

経歴
英国人の父とアフリカーナ(オランダ系移民)の母の間に生まれる。船員として2年間東洋を周航後、ジャーナリストとなる。1957年よりポート・エリザベスに住み、劇団を組織、南アフリカの人種差別をテーマとする実験劇場の創造に取り組み、のち舞台をロンドンのロイヤル・コート・シアターに移した。中でも「Sizwe Bansi Is Dead(シズウェ・バンジは死んだ)」は’73年英国で、’75年米国でロングランとなった作品。白人ながらアパルトヘイト矛盾を非白人側に立ってコミカルに描き、その非人道性を訴える。戯曲はトニー賞、イブニングスタンダード賞など受賞も多く、数作品は映画化もされている。ほかの作品に戯曲「血の絆」(’61年)、「ボーズマンレナ」(’69年)、「不道徳法で逮捕されたのちの声明」(’72年)、「アロエからの教訓」(’81年)、「マスター・ハロルド・アンド・ザ・ボーイズ」(’82年)、「メッカへの道」(’84年)、「A Place with the Pigs」(’88年)、「The Captain’s Tiger」(’99年)、「The Train Driver」(2010年)、「ハチドリの影」(2014年)など。初の小説「ツォツィ」(1980年)は映画化され、2006年にアフリカ映画初の米国アカデミー賞外国語映画賞を受賞。舞台・映画俳優、演出家としても活動し、映画「ガンディー」や「キリング・フィールド」には俳優として参加した。南アフリカの国民的作家であり、現存する最も偉大な劇作家の一人と称される。その戯曲は世界中で上演されている。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

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