アトラス(神話)(読み)アトラス

百科事典マイペディア 「アトラス(神話)」の意味・わかりやすい解説

アトラス(神話)【アトラス】

ギリシア神話でティタン神族の一人。怪力持主プレイアデスヘスペロスはその子。オリンポス神族との戦い(ティタノマキア)に敗れ,罰として西方ヘロドトスによればアトラス山脈)で天空をささえる。ヘラクレスにこの仕事を転嫁しようとするが果たさず,のちペルセウスのため石と化す。なお,16世紀にメルカトルが地図書の装飾アトラスの絵を用いてから〈アトラス〉が地図帳の意となった。また,女性像柱(カリアティード)に対する男性像柱をアトランテスatlantes(アトラスの複数形)と称する。
→関連項目エレクトラ

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android