アドバンテスト[株](読み)アドバンテスト

百科事典マイペディア 「アドバンテスト[株]」の意味・わかりやすい解説

アドバンテスト[株]【アドバンテスト】

半導体試験装置の最大手メーカー。1954年タケダ理研工業を設立。極微少電流測定技術とパルス技術を応用した画期的な計測器の開発からスタート。1972年日本初の〈高速IC・テスト・システム〉を開発・発売し,半導体試験装置メーカーとしての地位を築いた。近年はメモリー用に加えてロジック用のシステムに力を注ぐ。また,電子ビーム露光装置にも進出している。1985年現社名に変更。1990年代の半導体不況で一時低迷するも,2000年代は先端技術を生かした新製品の開発と市場回復にともなうメモリー,LSIなどの需要拡大で試験装置の受注も好調だったが,2008年世界同時不況の直撃を受け,大幅赤字を計上した。本社東京,工場群馬ほか。2011年資本金323億円,2011年3月期売上高996億円。売上構成(%)は,半導体・部品テストシステム67,メカトロニクス関連19,サービスその他14。海外売上比率78%。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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