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アフリカへ帰れの運動 アフリカへかえれのうんどうBack to Africa Movement

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アフリカへ帰れの運動
アフリカへかえれのうんどう
Back to Africa Movement

ジャマイカ生れの黒人 M.ガービー (1887~1940) が起したアメリカの黒人解放運動で,「アフリカへ帰れ」をスローガンとした。ガービーは 1914年ジャマイカに国際黒人地位改善協会 UNIAを設立。 16年アメリカに渡り協会本部をニューヨークに移し,機関紙『ニグロ・ワールド』を発行,20年頃には全国数十の支部と推定 200万人の会員を擁した。ガービーは黒人がアメリカにとどまる限り自由はないとし,黒人自身の国を建設するためにアフリカへ帰れと叫び,全アフリカを領土とする架空の「アフリカ共和国」を樹立,みずから大統領に就任,閣僚,軍隊,爵位まで創設するほか,商業協同組合や汽船会社の設立,リベリアとの移住交渉など広範な活動によって,従来の妥協的な運動にあきたらないでいた黒人大衆に夢を与えた。運動は失敗したが,ブラック・ナショナリズムの嚆矢 (こうし) としてまた汎アフリカ主義運動の一変種として,アフリカの解放運動に大きな影響を及ぼした。

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