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アブー・バクル Sayyid Abu Bakr

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世界大百科事典 第2版の解説

アブー・バクル【Sayyid Abu Bakr】

?‐1480ころ
フィリピン南部にあったスールー王国の初代スルタン。公式の名はスルタン・シャリフ・ウル・ハシムSultan Sharif ul‐Hashim。スールーに残されている系図録(タルシラ)によれば,彼はスマトラ島パレンバンから来たアラブで,スールーの中心であるホロ島の有力首長ラジャ・バギンダの娘パラミスリと結婚して,義父の政治的地位を継承するとともに,イスラムの教えを体系化して住民の改宗につとめた。その結果彼は,ホロ島の首長たちを政治的にも宗教的にも支配する,スルタンとしての地位を確立した。

アブー・バクル【Abū Bakr】

573ころ‐634
イスラムの初代正統カリフ。在位632‐634年。クライシュ族タイム家出身。メッカの中流の商人で,おそらく預言者ムハンマドの古くからの友人であった。ムハンマドが初めて神の啓示を受けた直後からの最も古い信徒の一人である。メッカ時代の信徒の中には,彼の影響で信徒となった者が多いと伝えられている。ヒジュラの後では,政治家としても行動したムハンマドのよき補佐役であった。アラブ諸部族の系図に精通していたといわれる。

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世界大百科事典内のアブー・バクルの言及

【アラビア半島】より

…632年にムハンマドが没すると,遊牧民と小君主のあるものはザカートを支払わず,偽預言者とよばれるものの活動もあった。初代カリフのアブー・バクルが偽預言者を討伐すると,彼らもザカートの支払を再開し,それまでムハンマドと盟約を結んでいなかった集団も次々にメディナのカリフの権威に従い,アブー・バクルはこのような遊牧民の動向を見守りながらアラブの大征服に乗り出した。 第4代カリフのアリーがラクダの戦に勝ってそのままクーファに居を構え(656),ムアーウィヤがダマスクスによってウマイヤ朝を開く(661)に及び,帝国内におけるアラビア半島の政治的・経済的・戦略的意義は失われ,カリフの任命する複数の総督によって分割統治された。…

【イスラム】より

…かつて欧米ではモハメッド教,マホメット教Mohammedanism,中国で清真教,回回教,回教,日本でも回教と呼ばれたことがあるが,正しい呼称ではないために現在ではほとんど用いられなくなっている。
[拡大するイスラム]
 610年にメッカでムハンマド(日本ではしばしばマホメットと呼ばれる)がイスラムを創唱したとき,その教えを信じてムスリムとなったのは,妻ハディージャ,いとこのアリー,友人アブー・バクルなどわずか数人にすぎなかった。622年のメディナへのヒジュラのとき,同行したムスリムは70人余りであった。…

※「アブー・バクル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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