アメリカの第三党運動(読み)アメリカのだいさんとううんどう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アメリカの第三党運動」の意味・わかりやすい解説

アメリカの第三党運動
アメリカのだいさんとううんどう

19世紀を通じて等質的な民主,共和両党による二大政党対立が行われてきたが,南北戦争後社会,経済状況が大きく変化し,多様な利害の対立が生じてきた。そしてこれらは二大政党のパイプなかに吸上げられなかったので,ついに第三党が出現することになった。それは,禁酒党,労働者政党,農民政党の3種に分れた。しかし,これらの主張要求は,やがて民主,共和両党の一方ないし双方によって取上げられて実施されることとなった。そのために第三党は存在意義を失っていった。 (→第三政党 )

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android