アメンヘテプ

百科事典マイペディア 「アメンヘテプ」の意味・わかりやすい解説

アメンヘテプ[3世]【アメンヘテプ】

エジプト第18王朝の王(在位前1402年ころ―前1364年ころ)。トトメス4世とミタンニ王女の子。エジプト帝国繁栄の絶頂即位アマルナ文書に見えるように,エジプトを軸とする西アジアの国際平和を維持するとともに,カルナックルクソルに大造営事業を行う。〈メムノン巨像〉は彼の座像。次王アメンヘテプ4世(イクナートン)の改革に道を開いた。
→関連項目アマルナ時代ルクソル神殿

アメンヘテプ[4世]【アメンヘテプ】

イクナートン

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のアメンヘテプの言及

【イクナートン】より

…アクナトン,アケナーテンともいう。第9代アメンヘテプ3世と皇后ティイの子。皇后はネフェルティティ。…

【エジプト】より

…交易圏はエーゲ諸島からアラビアに及び臣属国の貢租や戦利品を含めた膨大な富が王の宝庫に流入,カルナック神殿はじめ豪壮な建築にあてられた。トトメス4世Thotmes IVのミタンニとの同盟とミタンニ王女の後宮入りにより支配体制はいっそう固まり,アメンヘテプ3世(在位,前14世紀前半)の下で頂点に達する。当時のエジプトを軸とするオリエント世界の外交関係の史料が,楔形文字で記された〈アマルナ文書〉である。…

※「アメンヘテプ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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