アランフルニエ(英語表記)Alain-Fournier

デジタル大辞泉 「アランフルニエ」の意味・読み・例文・類語

アラン‐フルニエ(Alain-Fournier)

[1886~1914]フランス小説家本名アンリ=アルバン=フルニエ(Henri Alban Fournier)。第一次大戦で戦死した。作品に「モーヌの大将」など。

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改訂新版 世界大百科事典 「アランフルニエ」の意味・わかりやすい解説

アラン・フルニエ
Alain-Fournier
生没年:1886-1914

フランスの小説家。本名はHenri Alban Fournier。1913年《NRF(エヌエルエフ)》誌に連載されたのち直ちに刊行された《モーヌの大将LeGrand Meaulnes》の作者。この小説は夢と現実の混淆した幻想的世界における青春の内的冒険を描きだし,これまでの写実的な小説と対立するまったく新しい小説として迎えられ,以後若い世代の作家たちに大きな影響をあたえた。しかし第2作を完成する間もなく,第1次世界大戦に出征して,14年9月戦死した。彼が親友ジャック・リビエールとかわした1905年から14年までの《往復書簡》は,26年から28年にかけて出版され,1900年代の青春の精神軌跡を示すものとして,ひろく読まれている。
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