アルマナック(読み)あるまなっく(英語表記)almanac

翻訳|almanac

精選版 日本国語大辞典 「アルマナック」の意味・読み・例文・類語

アルマナック

〘名〙 (almanac)
暦書。暦。
最暗黒之東京(1893)〈松原岩五郎〉九「或は荒神暦とか称して〈略〉厄日象形文字を以て描き出されたる挿秧的アルマナックとも言ふべき一種の暦書」
年鑑

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デジタル大辞泉 「アルマナック」の意味・読み・例文・類語

アルマナック(almanac)

こよみ。年鑑。
衛星測位システムにおける測位衛星の簡易的な軌道情報。測位衛星が常時送信するもので、自機のほか他機の軌道情報も含まれる。測位精度は数百メートルから数キロメートル。より詳細な軌道情報はエフェメリスで送信される。

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図書館情報学用語辞典 第5版 「アルマナック」の解説

アルマナック

暦.転じて年鑑.英国や北欧諸国で中世まで使用された棒暦(clog almanac)が起源とされる.棒状角材天体の運行を記録したものである.インキュナブラ時代から印刷され,地中海方面では航海暦(nautical almanac)が広く供給された.占星術による予言(practica)の付加が支配者の不興を買い,発売禁止処分さえ生じたが,普及を抑えられなかった.ヨーロッパ諸国の王家貴族の系譜や各国人口や軍備の統計を収めたAlmanach de Gothaが1764年に出現して上流社会に流行したが,Whitaker’s Almanackが1869年に創刊されて市民社会の情報便覧として好評を得た.今日ではyearbookと書名上の区別しかない.

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世界大百科事典(旧版)内のアルマナックの言及

【暦】より

…本居宣長は《真暦考》で〈さて来経(きへ)といへば,すなはち年月日の経ゆくこと,……,暦をこよみとつけたるも来経読(けよみ)にて一日一日とつぎつぎに来経るを数へゆく由の名なり〉と別説をとなえている。ここで暦の意味を考えると,暦(アルマナックalmanac)は,日を記述するための基準としての暦(カレンダーcalendar)と,天象の予言書としての暦(エフェメリスephemeris)という異なった二つの目的をもつものが混同されていっしょに用いられていることがわかる。現在ふつうに使われている,いわゆるカレンダーは日を記述するためのものであり,天象については専門家の用いる天体暦が別に存在する。…

※「アルマナック」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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