日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
アレビー(Jacques Fromental Élie Halévy)
あれびー
Jacques Fromental Élie Halévy
(1799―1862)
フランスの作曲家。10歳でパリ音楽院に入り、ケルビーニらに師事して作曲を学ぶ。1827年オペラ作曲家としてデビューしたが、最初は成功しなかった。しかしオペラ『ユダヤ女』(1835)が大成功を獲得して名声を確立。また1827年以降はパリ音楽院で和声楽、対位法の教授を務め、彼の教室からはグノー、ビゼーらの大作曲家が巣立っていった。オペラの代表作『ユダヤ女』は、マイヤベーアの作品とともに、歴史的題材によるオペラにおけるロマン派的傾向を代表するものである。
[美山良夫]