アンナ・レオポルドブナ(英語表記)Anna Leopol'dovna

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アンナ・レオポルドブナ」の意味・わかりやすい解説

アンナ・レオポルドブナ
Anna Leopol'dovna

[生]1718.12.18. ロストク
[没]1746.3.18. ホルモゴーリ
ロシア皇帝イワン6世の母。イワンの先代アンナ女帝 (在位 1730~40) の妹エカテリーナの娘で,ブラウンシュワイク公妃。アンナの指名により即位した赤子の皇帝イワン6世の最初の摂政ドイツ人 E.ビロンが,B.ミュニヒとの権力争いでまもなく失脚したのち,摂政となる。宮廷でのバルト・ドイツ人官僚の専横に対しロシア人貴族の不満が高まっていたにもかかわらず,A.I.オステルマンのブラウンシュワイク公政府引入れの策謀をも阻止せず,政務を放擲してドイツ人の愛人との遊興にふけったため,ピョートル1世 (大帝) の娘エリザベータ・ペトローブナクーデターが起きた。幼帝とともに幽閉され,のちホルモゴーリに流されてそこで死没

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android