アンブリゴ石(読み)あんぶりごせき(英語表記)amblygonite

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アンブリゴ石」の意味・わかりやすい解説

アンブリゴ石
あんぶりごせき
amblygonite

花崗(かこう)岩質ペグマタイトのうち、いわゆるリチウムペグマタイト中に産するリン酸塩鉱物。モンブラ石montebrasiteのフッ素置換体ほかにまったくリン酸塩を含まないリチウム鉱物集合を構成することが多い。自形はまれであるが、三斜晶系に属しているため、対称性をもたない立体をなすものが報告されている。命名ギリシア語の「鈍角」を意味し、自形の発達した場合、面角結晶面交角)が鈍角になりやすいことにちなむ。

加藤 昭]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android