アーモンド(扁桃)(読み)アーモンド(英語表記)Prunus amygdalus; almond

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アーモンド(扁桃)」の意味・わかりやすい解説

アーモンド(扁桃)
アーモンド
Prunus amygdalus; almond

バラ科の落葉高木。ハタンキョウ (巴旦杏) ,アメンドウともいわれ西アジア原産。地中海沿岸で改良され,現在はアメリカのカリフォルニアで盛んに栽培されている。日本には明治初年に輸入されたが,気候の相違から栽培は成功しなかった。モモに近い種類であるが果肉は薄くて食用にならず,核に包まれた大型の種子が利用される。スイートアーモンド (甘扁桃) とビターアーモンド (苦扁桃) の別がある。前者は洋菓子の原料やいわゆるナッツとしてそのまま食し,アーモンドといえばこれをさす。後者はアミグダリンを含むため苦く,種子から杏仁水をとって薬用,化粧用,香料に使用する。

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