アカペラ

精選版 日本国語大辞典 「アカペラ」の意味・読み・例文・類語

ア‐カペラ

〘名〙 (a cappella) (「礼拝堂風に」「聖堂風に」の意) 独立した器楽声部をもたない多声部楽曲。または、その様式。各声部の演奏には、必要に応じて声楽、器楽を用いる。今日一般には無伴奏合唱の意でも用いられる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「アカペラ」の意味・読み・例文・類語

ア‐カペラ(〈イタリア〉a cappella)

《礼拝堂ふうに、の意》楽器の伴奏を伴わない合唱曲。また、その様式。パレストリーナなどの宗教的合唱曲など。転じて、無伴奏で歌うこと。無伴奏の合唱、独唱の意でも用いられる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「アカペラ」の意味・わかりやすい解説

ア・カペラ
a cappella[イタリア]

語義は〈礼拝堂風に〉。(1)合唱音楽聖俗とも)の無伴奏の純粋に声のみによる編成,演奏,(2)そうした響きに基づく作曲様式,すなわちパレストリーナに代表される声楽対位法様式を意味する。16世紀末に起こったモノディなどの新様式の対立概念としてそれ以前の様式をとらえたもので,無伴奏に限らず楽器を伴った豊かな響き,総奏を意味した例もあり,純粋に声楽の響きを理想化したのは19世紀的概念である。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android