精選版 日本国語大辞典 「イオン化傾向」の意味・読み・例文・類語
イオンか‐けいこう イオンクヮケイカウ【イオン化傾向】
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
原子や分子のイオン化されやすさをいう。金属の場合には,溶液中で陽イオンに酸化される傾向のことで,定量的には金属の標準電極電位(平衡電極電位)で表される。溶媒が水のときの主要な元素のイオン化傾向の順は,
K>Ca>Na>Mg>Al>Zn>Cr>Fe>Cd>Co>Ni>Sn>Pb>(H)
>Cu>Hg>Ag>Pt>Au
である。このような序列をイオン化列ionization seriesまたは電気化学列electrochemical seriesという。水素よりもイオン化傾向の大きい金属を酸の希薄水溶液中に入れると,その金属は自発的に溶けて水素ガスが発生する。たとえば亜鉛の場合には,
Zn+2H⁺─→Zn2⁺+H2
の反応が自発的に進行する。これに対し,水素よりもイオン化傾向の小さい金属(たとえば銅)では,水素発生を伴う金属の自発的な溶解は起こらない。また,きれいに磨いた鉄を硫酸銅水溶液に入れると,鉄の表面に銅が析出する。これは,銅より鉄のほうがイオン化傾向が大きいために,鉄による銅イオンの還元反応,
Fe+Cu2⁺─→Cu+Fe2⁺
が自発的に進行するからである。
執筆者:玉虫 伶太
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...
4/12 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
4/12 デジタル大辞泉を更新
4/12 デジタル大辞泉プラスを更新
3/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
2/13 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新