イバゲ(英語表記)Ibagué

デジタル大辞泉 「イバゲ」の意味・読み・例文・類語

イバゲ(Ibagué)

コロンビア中西部、トリマ県の都市コルディエラセントラル山脈の東斜面、標高約1300メートルに位置する。植民地時代から交通要地で、周辺コーヒーカカオサトウキビなどの農産物集散地として発展音楽が盛んで、フォルクローレをはじめ、さまざまな音楽祭が催される。イバゲー

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改訂新版 世界大百科事典 「イバゲ」の意味・わかりやすい解説

イバゲ
Ibagué

コロンビア中部,トリマ県の県都。大都市域人口44万9037(2005)。キンディオ山のふもと標高1280mの地に1550年に創設された。植民地時代から,セントラル山脈を横断しカウカ,マグダレナ両河谷を結ぶ交通の要所であり,鉱物資源の精錬所として発展した。19世紀前半横断トンネルが開通し,両河谷のコーヒーや砂糖生産が拡大された結果,織物食品加工皮革畜産などの産業が興った。6月の最後の週に全国フォークロア祭が開催される。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イバゲ」の意味・わかりやすい解説

イバゲ
Ibagué

コロンビア中西部,トリマ州州都。首都ボゴタの西約 130km,アンデスの中部山脈東斜面にあり,標高約 1300m。 1550年建設。 1854年短期間ではあるが同国の首都となった。 1890年代以降市の上方のアンデス斜面でコーヒー栽培が盛んになってから急速に発展。現在周辺の農業地帯の中心地で,コーヒーのほか,カカオ,タバコ,米,サトウキビなどを集散,加工する。また手づくりの皮革製品でも知られる。市内にはトリマ大学 (1954) ,トリマ音楽院などがある。交通の要地で,ボゴタ方面への鉄道の起点であるほか,キンディオ峠を経て中部山脈西麓のカウカ川河谷と東麓のマグダレナ川河谷を結ぶ幹線道路が通る。人口 28万 8575 (1985) 。

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百科事典マイペディア 「イバゲ」の意味・わかりやすい解説

イバゲ

コロンビア中部の都市。標高1300mの高原にあり,カウカ川,マグダレナ川両河谷を結ぶ交通の要地。1550年に創設され,鉱産物の精錬所として発展。両河谷のコーヒー,砂糖の生産が拡大するとともに織物,食品加工などの産業も起こった。50万4089人(2006)。

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