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イブン・アサーキル Ibn ‘Asākir

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世界大百科事典 第2版の解説

イブン・アサーキル【Ibn ‘Asākir】

1105‐76
アラブの歴史家。ダマスクスの名門アサーキル家に生まれ,シャーフィイー派の学者に師事して諸学を修めた後,バグダードに旅してニザーミーヤ学院に学んだ。一度ダマスクスに戻り,1134年から再び東方諸国を巡って膨大な伝承(ハディース)を収集したが,41年にダマスクスへ帰還してからは,ヌール・アッディーンの庇護を得てスンナ派教義の広布に努めた。主著は10巻80冊からなる《ダマスクス史》。【佐藤 次高】

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世界大百科事典内のイブン・アサーキルの言及

【ダマスクス】より

… ザンギー朝からマムルーク朝へかけてのダマスクスは,文化活動の面ではカイロに劣らぬほどの重要な役割を演じた。ウラマーの名家に生まれたイブン・アサーキルは,ヌール・アッディーンの庇護を得て大著《ダマスクス史》を完成し,神秘家イブン・アルアラビーは晩年の約20年をこの町に過ごして《メッカ啓示》その他を著した。11世紀以後,神秘主義思想の流行につれて修道場(ハーンカー,ザーウィヤ)の数はしだいに増大し,マムルーク朝時代のダマスクスには78(うち二つは女性用)の修道場があったと伝えられる。…

【歴史】より

…これらの地方史は,年代記的世界史にみられないきめ細かな情報を伝える点で重要な史料的価値をもつ。ちなみにハティーブ・アルバグダーディーal‐Khaṭīb al‐Baghdādī(1002‐71)の《バグダード史》やイブン・アサーキルの《ダマスクス史》などは,歴史と称するものの実際の内容はその地で活躍した名士たちの伝記集である。また,イスラム帝国の分裂とマムルークなどの軍人が軍事・行政・財政に関する全権限をカリフに代わって行使する武家政治を経験した11世紀に,多く廷臣または官僚の手になる同時代史年代記が出現した。…

※「イブン・アサーキル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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