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イブン・サード Ibn Sa‘d

世界大百科事典 第2版の解説

イブン・サード【Ibn Sa‘d】

784ころ‐845
イスラムの歴史家,伝記学者。各地を遊学した後,バグダードでワーキディーに師事した。彼の主著は《大伝記集》で,約600人の女性を含む約4250人の伝記を集めたものである。預言者ムハンマドの伝記が全体の4分の1を占め,残りはムハンマドの同世代人の伝記と,ムハンマドに関する伝承を伝えた代々の伝承者,伝承学者の伝記である。【後藤 晃】

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内のイブン・サードの言及

【歴史】より

…このようなハディース学の最も重要な部分は伝承過程の記録イスナードの吟味にあるが,そのためにはハディースの伝承に関係のあったすべての人の,住んでいた場所と年代とが明らかにされなければならない。イブン・サードはこのような目的をもって初期イスラム教徒の伝記集《タバカート(大伝記集)》を著し,イスラム史学独特の伝記集タバカートの伝統を開いた。生き生きした人物描写に欠けるとの評はあるものの,カーディー(裁判官),法学者,スーフィー,文学者,医学者など特定分野の専門伝記のほかに総合的な人名事典も編まれ,伝記はイスラム史学の重要な一部門を占める。…

※「イブン・サード」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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