日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 イラーキー(Fakhr al-Dīn lbrāhīm ‘Irāqī)いらーきーFakhr al-Dīn lbrāhīm ‘Irāqī(1211―1289) ペルシアの詩人、神秘主義者。ハマダーンに生まれる。遊行僧の一行に加わって郷里を離れ、神秘主義の道を歩み、インド、西アジアを広く遍歴し、トルコのコニヤ(コンヤ)でサドル・ウッディーンに師事、ダマスカスで死去した。代表作に神秘主義詩集『イラーキー詩集』、神秘主義叙事詩『恋人の書』があり、散文作品には神秘主義思想を論じ28閃光(せんこう)(章)からなる『閃光の書』がある。[黒柳恒男 2016年10月19日] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例