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イリオモテヤマネコ(西表山猫) イリオモテヤマネコIriomote cat

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世界大百科事典 第2版の解説

イリオモテヤマネコ【イリオモテヤマネコ(西表山猫) Iriomote cat】

イエネコよりやや大きく尾が太い食肉目ネコ科の哺乳類。沖縄県西表島の特産,1965年に発見された。体長50~60cm,尾長約25cm,体重2~5kg。耳介が丸くその背面中央に白斑があり,体側には暗灰褐色の地に前後に走る暗色帯があるなどベンガルヤマネコに似るが,歯は1対少なく28本,脳が小さく,腰が下がっている。またすべてのネコ類と異なり,肛門腺が会陰部に開いていて悪臭が強く,のどを鳴らさない。犬歯後縁が鋭く,側頭筋の付着部が狭いなどの点から化石のメタイルルスに近縁の〈生きている化石〉と考えられている。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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世界大百科事典内のイリオモテヤマネコ(西表山猫)の言及

【遺存種】より

…種ばかりでなく,ファウナ(動物相)やフロラ(植物相),また個体群についても用いられることがある。ふつう沖縄本島のヤンバルクイナや西表(いりおもて)島のイリオモテヤマネコのように,島に孤立化している地理的に分布の狭いものが例にあげられているが,いろいろなカテゴリーのものが含まれている。すなわち,アメリカのバイソンのように,かつては個体数が豊富であったのに少数しか残存していないもの(数量的遺存種),メタセコイアのようにユーラシアの広い地域に分布していたものが,現在は中国四川省の限定された狭い地域にだけ生き残っているもの(地理的遺存種),シャミセンガイのように5億年もの間,ほとんど変化することなく例外的にゆっくりと進化したもの(系統的遺存種),ゾウのようにかつてはたくさんの類縁種があったのに,現在では2種しか存在せず類縁種の数が少なくなったもの(分類的遺存種)などである。…

【ネコ(猫)】より

…頰歯(きようし)は草食獣のように臼型でなく,上下の各1対が裂肉歯に特殊化している。前臼歯(ぜんきゆうし)は上あごでは第1あるいは第2前臼歯が消失し,各2~3対(オオヤマネコやイリオモテヤマネコMayailurus iriomotensisでは2対と少ない),下あごでは第1,第2前臼歯が消失して各2対あり,臼歯は上下に各1対しかないが,上あごの第4前臼歯と下あごの第1臼歯が大きく発達し,はさみの刃のようにかみ合って肉を切るのに適した裂肉歯となっている。ネコ類は肉片を丸飲みするため,食物をかみつぶすのに適した歯をもたない。…

※「イリオモテヤマネコ(西表山猫)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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