イワーノフ(Aleksandr Andreevich Ivanov)(読み)いわーのふ(英語表記)Александр Андреевич Иванов/Aleksandr Andreevich Ivanov

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

イワーノフ(Aleksandr Andreevich Ivanov)
いわーのふ
Александр Андреевич Иванов/Aleksandr Andreevich Ivanov
(1806―1858)

ロシアの画家サンクト・ペテルブルグに生まれ、同地で没した。同地の美術アカデミーで教えていた父親に学び、卒業後、1831年からイタリアに留学し、58年までローマに滞在した。その間、『マグダラのマリアに現れたキリスト』(1834~35・ロシア美術館)と『民衆の前に現れたキリスト』(1837~57・トレチャコフ美術館)を描いた。とくに後者は、完成に20年間を費やした文字どおりのライフワークで、ロシア絵画史上に一時代を画した。そのテーマはキリスト教信仰の絵画的表現であり、宗教画として理解できるものの、発表当時から「崇高な失敗作」との批判的意見もあった。しかし、そのエスキスのなかには意外と新しい絵画的実験が試みられており、この画家の才能を感じさせる。

木村 

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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