日本大百科全書(ニッポニカ) 「インドール(インド)」の意味・わかりやすい解説
インドール(インド)
いんどーる
Indore
インド中部、マディヤ・プラデシュ州西部にある商工業都市。人口159万7441、周辺部を含む人口163万9044(2001)。18世紀にはマラータ藩王国の都として、19世紀にはインドール藩王州の州都として栄えた。周辺のマルワ台地は重要な綿花地帯になっており、19世紀後半から、綿紡績、綿織物工場が数多く建設され、現在では州都のボパールをしのぐ商工業の中心地となっている。チャンバル川の支流サラスバチ、カン両河川に沿う台地上に位置し、市街地はムンバイ(ボンベイ)とデリーを結ぶ国道3号や鉄道を中心として形成され、工業地域、商業地域などが明瞭(めいりょう)に識別でき、インドでは珍しく都市計画の進んだ都市として知られる。
[林 正久]