イ・ゴンヒ(李健熙)(読み)い・ごんひ(英語表記)Lee Kun Hee

知恵蔵mini 「イ・ゴンヒ(李健熙)」の解説

イ・ゴンヒ(李健熙)

韓国の実業家で、同国最大の財閥であるサムスングループの会長。創業者の李秉喆(イ・ビョンチョル)の三男として1942年1月9日に生まれる。早稲田大学商学部を卒業し、米国ジョージ・ワシントン大学大学院で経営学を学ぶ。系列会社で副会長などを歴任後、87年に父の死去を受けて二代目のグループ会長に就任した。半導体メモリーや薄型テレビなどに集中投資することで、グループの中核企業であるサムスン電子を世界シェアのトップレベルへと導く。2008年には贈賄脱税で起訴され一時辞任したが、10年にはサムスン電子会長に復帰。1996年から2017年までは国際オリンピック委員を務め、18年の平昌(ピョンチャン)オリンピック招致実現に向け尽力した。20年10月25日に78歳で死去した。

(2020-10-29)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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