旺文社世界史事典 三訂版 「ウィルソン(アメリカ)」の解説
ウィルソン(アメリカ)
Woodrow Wilson
アメリカの第28代大統領(在任1913〜21)
プリンストン大学教授・同総長からニュージャージー州知事となり,新自由主義を唱えて民主党から当選。関税引下げ・反トラスト法・連邦準備銀行法などの諸改革に成功し,革新主義の具体化につとめた。外交政策では,パナマ運河・メキシコ問題などで国際協調主義を推進。第一次世界大戦では初め中立をとり,1917年に参戦,18年に十四か条の平和原則を発表して「勝利なき平和」を主張し,パリ講和会議の立役者となった。国際連盟の設立に努力したが,孤立主義政策をとる上院の共和党が反対して国際連盟への加入を否決され,失意のうちに死去した。
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