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ウィルヘルム・テル伝説 ウィルヘルム・テルでんせつ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ウィルヘルム・テル伝説
ウィルヘルム・テルでんせつ

スイスの伝説。オーストリアのハプスブルク家の支配下にあった頃のスイスには,代官の圧政に苦しむ地方が多かった。 13世紀末から 14世紀初頭の頃,ウーリ州の代官ゲスラーはアルトドルフ菩提樹の下に槍を立て,その上に置いた自分の帽子に敬礼することを通行人に強要した。これに抵抗した弓の名手テルは代官の怒りを買い,子供の頭に載せたリンゴを射落すように命じられた。みごとに成功したが,子供が傷ついた場合には代官を射殺するつもりで用意していた二の矢を発見され,捕えられる。城へ連行される途中,湖上で嵐にあうと役人たちは舟の操縦をテルにまかせたので,テルは巧みに舟を岸に近づけ,陸地に飛び移って逃げ,路上で待伏せして代官を射殺した。シラーの戯曲 (1804) ,ロッシーニのオペラ (29) で一層有名になった。

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