ウェストン(読み)うぇすとん(英語表記)Edward Weston

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ウェストン(Edward Weston、写真家)
うぇすとん
Edward Weston
(1886―1958)

アメリカの写真家。大型カメラによる精緻(せいち)で即物的な描写を通じて、造形的かつ抽象的に事物の実在感を表現し、近代写真に多大の影響を残した。イリノイ州ハイランドパークに生まれる。18歳でカリフォルニアに移り写真を始め、初期には軟調なポートレートを撮っていたが30歳代にのちに知られる作風に移行した。1922年から3年間メキシコに住み、リベラやシケイロスらの国民的芸術家に接し、精神面での影響を受け、極限まで精密に写す作風を確立した。32年にはポール・ストランドやアンセル・アダムズらと「f/64」グループを結成、「ストレート・フォト」(純粋写真)の究明を目ざした。代表作に、30年代の野菜や貝殻をモチーフとしたもの、その後の一連のヌード、カリフォルニア州のポイント・ロボス海岸や「死の谷」の砂漠で撮った自然の形象をテーマにしたシリーズなどがある。[平木 収]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ウェストンの関連情報