ウェランド・シップ運河(読み)うぇらんどしっぷうんが(英語表記)Welland Ship Canal

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウェランド・シップ運河」の意味・わかりやすい解説

ウェランド・シップ運河
うぇらんどしっぷうんが
Welland Ship Canal

カナダ、オンタリオ州南東部にある運河ナイアガラ滝を避けるため、ナイアガラ川西方に開削され、エリー湖(ポート・コルボーン)とオンタリオ湖(ポート・ウェーラー)を結ぶ。長さ44.4キロメートル、99メートルの高低差を8個の閘門(こうもん)を用いて船を通過させる。水深は約9.1メートルあり、2万トン級の航洋船が通過できて、セント・ローレンス川からスペリオル湖に至る幹線水路の一部をなす。1824~1833年に閘門25個をもつ最初の運河がつくられ、1872~1887年の改築を経て、1912~1932年に航洋船用運河として現在の運河が完成した。運営はカナダ政府があたっている。

[青木栄一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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