ウォルコット(Charles Doolittle Walcott)(読み)うぉるこっと(英語表記)Charles Doolittle Walcott

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ウォルコット(Charles Doolittle Walcott)
うぉるこっと
Charles Doolittle Walcott
(1850―1927)

アメリカの地質・古生物学者。ニューヨーク州生まれ。独学地質学を学び、アメリカ地質調査所に勤務し、1907年からスミソニアン研究所の第4代事務局長に就任した。そのかたわらアメリカ科学アカデミー議長や科学振興会会長などの要職を兼任している。北アメリカの先カンブリア代およびカンブリア紀地層化石を研究し、1884~1885年に『北アメリカのカンブリア紀動物群』2巻を公表した。また、モンタナ州グランド・キャニオンの先カンブリア界から化石を発見し、アルゴン階という先カンブリア代の地質系統を提唱して、北アメリカの先カンブリア界の研究の基礎を築いた。

[大森昌衛]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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