ウォルフ通信社(読み)うぉるふつうしんしゃ(英語表記)Wolffs Telegraphisches Büro

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウォルフ通信社」の意味・わかりやすい解説

ウォルフ通信社
うぉるふつうしんしゃ
Wolffs Telegraphisches Büro

第一次世界大戦前のドイツの代表的国際通信社。1849年ベルンハルト・ウォルフ(1811―79)がベルリンに創設した。1865年会社組織になり、74年正式名称大陸電報通信社Continental Telegraphen Compagnieとなる。イギリスのロイター通信社、フランスのアバス通信社と協定を結び、ドイツ、バルカン、北欧諸国、ソ連地域を独占的にカバーして通信界に君臨したが、ドイツが大戦に敗れると勢力範囲は国内に限定された。さらに1933年ヒトラー内閣が誕生すると、通信社統合政策によりDNB(Deutsches Nachrichtenbüro)に吸収された。

[春原昭彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android